畜産環境研究開発事業　研究開発事業概要

堆肥施用による被災地の畑地・水田の地力回復等効果の持続性追跡調査事業（平成28～29年度）

事業の目的

東日本大震災被災地の耕種農家において、堆肥施用に対する不安が解消されず未だに堆肥利用が進んでいないことからその促進を図るため、天地返しを行った畑地への堆肥施用による地力回復及び放射性セシウム移行抑制効果の持続性について追跡調査を行い、効果の再確認及び実証を行うことにより被災地における堆肥利用の促進を図る。

事業の内容

1. 地力回復等技術効果持続性追跡調査事業
   

   除染対策として実施した天地返し後の堆肥施用で地力が回復した畑地及び飼料畑について、その後の地力維持状況、土壌中の放射性セシウム動向及び畑作物ヘの移行抑制効果についての追跡調査、ならびに暫定許容値以下の堆肥施用による放射性セシウムの食用米及び飼料用米への移行調査を実施した被災地水田において、その後の水田土壌の放射性セシウム濃度の動向及び食用米及び飼料用米への移行抑制効果について追跡調査を実施する。

2. 地力回復等技術効果持続性追跡調査情報普及事業
   

   事業１で得られた、放射性セシウム移行抑制効果に係る持続的な調査データをとりまとめ配布し、堆肥利用の普及を図る。